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       研究活動のページ

「ここはだから空気が澄んでいる。」
【心がまえ】
数学者・岡潔先生の研究室での唯一の約束事は
「世間を持ち込まない」でした。岡先生は、
ここはだから空気が澄んでいる。」
 
「ここから眺めていると、
世のさまざまの相まではわかっても、
そのにごりの度合いはよくわからない。」
 
と言われました。
そのような岡先生の姿勢を大切にして、
私自身も研究に励みたいと思っています。
【私の専門分野】
私の専門は「環論的手法による代数構造の研究」です。
また、「アドラー心理学の数学教育への導入」を研究しています
分かりやすくいうと、
 
「たし算とかけ算の追究」をしています。
そして、「清らかな心」を育てる実践をしています。
具体的な内容としては、
演算の法則性を突き詰めて考えています。
たとえば、たし算、ひき算、かけ算、わり算を
四則演算 といいますが、
5-3 は 5+(-3)
6÷2 は 6× 1/2
のように、
ひき算はたし算で、かけ算はわり算で
表すことができます。
 
つまり、本質的には2つの演算で
 表現できるということなのです。
このような2つの演算をもち、
さらにいくつかの性質を満たすものを といいます。
 
たとえば、整数の全体の集合 Z は、
たし算とかけ算で環になります。
これを 整数環 といいます。
このように、集合、たし算、かけ算のセットを
環という視点でとらえることで、
それまで見えなかった性質が浮かび上がり、
数学のさまざまなところにからんできます。
教育研究については、
 
岡潔先生は、
数学教育の目的は、
心の窓から清涼の気がよく入るようにする
ことであると仰っています。
野田俊作先生は、
アドラー心理学を実践することの目的は、
心がきれいになること
だと仰っています。
 
 
すなわち、
 
アドラー心理学に基づく数学教育の目的は、
清らかな心を育てることなのです。
また、私は、
 
数学嫌いの人たちを数学で癒す
ことにも関心があります。
これらのように、
私は、環論やその符号理論への応用、
また、アドラー心理学に基づく数学教育を研究しています。

研究業績】               

■ 論文(数学)

「Finite rings and Wilson's theorem」(共著)

 Turkish Journal of Mathematics Volume 37, Issue 4 (2013), 571-576.


「Polynomial realization of sequential codes over finite fields」

 SUT Journal of Mathematics Vol. 48, No. 1 (2012), 47-53.

 

「Polycyclic codes and sequential codes over finite commutative

  QF rings」

 JP Journal of Algebra, Number Theory and Applications Vol. 23,

  No. 1 (2011), 77-85.


「Some studies on 2-primal rings, (S,1)-rings and the condition(KJ)」

   Communications of the Korean Mathematical Society,

   Vol.25,No.3 (2010), 343-347

「On multiplicative systems of representative」(共著)

 Mathematica Japonica,Vol.50,No.1,(1999), 9-15.

 など

■ 論文(数学教育)

 

「教員養成におけるアドラー心理学に基づく

     アクティブ・ラーニング導入の試み」(共著)

 滋賀文教短期大学研究紀要,No.20,(2018), 24-35.


「距離の不変性をもつ行列を題材とした高校数学における教材開発」

 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 第6巻 (2016), 165-174.

 

「女子大学小学校教員養成における算数科教育の取組み」

 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 第5巻 (2015), 163-173.

 

「ウィルソンの定理を題材とした高校数学における教材開発」

 鳥取大学数学研究紀要, Vol.17, no.5 (2015) 1-10.


「小学校教員養成における興味・関心を育てる算数教育の取組み」

 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 第4巻 (2014), 147-157.

 など

■ 数学コラム (やや専門的な数学コラム)

 

   数学コラム 数の見える景色

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